・ポリスといえば警官を思い浮かべるかもしれませんが、ここではギリシャの都市国家を想像してください。石の城壁で囲まれた人口数千人の街が一つの国家をなしていたのが古代ギリシャでした。中世ヨーロッパにもそのなごりはあり、スペインやフランスの街などではその中心部を古代の石壁が貫いているのをたびたび見ることがあります。そのような流れも革命や民主化の力におされ城壁のない街が今はほとんどです。ところで、最近テレビのニュースでみたのですが、アメリカのフロリダはマイアミ(昔の高級リゾート地、今は犯罪発生率が非常に高い)に鉄条網と堀で囲まれゲート以外からは入ることのできない町が映し出されていました。そこにはスポーツのスーパースターや大金持が暮らしており、最低で2億円のプール付きの豪邸です。安全であるということでその町は今は満杯の盛況ぶりのようです。このような大金持だけでなく中産階級や低所得者用の塀で囲まれた町がアメリカ国内で2万個所もあると言うことです。さながら古代,中世へと逆行したかの様です。自由と民主主義を謳歌していたアメリカがいつのまにか犯罪に囲まれた国になってしまったようです。 日本にはまだこのような町はないようですが、その兆しはないと言えるでしょうか。田園調布といえば日本の上層階級の人たちのいるところと言えるでしょう。この町では結婚などはほとんどが町内で行われ外部との流通はないようです。田園調布の中で世代交代がなされていくのです。議員の父親が息子に議席を譲り、社長の座を息子に譲り、息子がいないときは娘婿が養子になり後を継ぎます。財界人、議員、高級官僚、などが交友関係を超え血族関係として結びついてきています。「不平等な国日本」とかいう本もあるようですが、我々の税金で潤っている階級と税金を払うだけの階級が二極分化しつつあるようです。 ところで今度の新教育法ではまじめな生徒を守るために迷惑をかける生徒に対し自宅謹慎などの処分することを肯定するように変わるようです。今の学級崩壊した学校ではこれ以上の崩壊を防ぐためにそのような法律が必要なのかもしれません。しかし、そこで除外された生徒はどうなっていくのでしょう。教育現場からはそのような子供達は消えていき、教えやすくなるでしょう。しかしそこから除外された元生徒達も成長し年を重ねていくのです。教育を受けないままに。彼らを社会はどのような形で受け入れていくのでしょうか。明治以来の義務教育制は不登校やこの新教育法により崩れ去ろうとしています。今までは最低限字が読めおつりの計算はでき、社会人になっていく基本的な礼儀を身につける(これはできていないかもしれない)ことが義務でありそれが社会の最低限のレベルを支えていたと言えるでしょう。今その部分が壊れてきているのです。5年、10年経つうちに最低限の教育さえうけていず、社会性も身についていない人々が人口の何割かを占めるようになるのです。その時この社会は根本的に変わるのではないでしょうか。その時、日本にも囲われた町が出現するのではないでしょうか。 新教育法で除外されるような生徒達は本当に教育できないのでしょうか。学校に適応できずこのクリニックを訪れる生徒さん達がいます。彼らの多くはレインボー学級へ行ってます。ここでは一般学校の教師がお手上げだと言っていた生徒が毎日登校し一日を過ごしています。不登校だった子も行っています。私はここに教育の深さを見る思いがします。教師の情熱と力量があり、学校の制度を少し変えるだけで多くの落ちこぼれてきた生徒を掬い取ることができるのです。しかし今の社会はそういった方面にはほとんどお金をかけようとしません。しかし日本の将来を考えるときそのような投資は日本から囲われた町を消し去るほどの効果を生み出すのではないでしょうか。
・~~~読者の広場~~~ 『物書きの秋』春暁眠子 携帯電話向けのメールマガジン(メルマガ)を始めて、丸2ヶ月がたった。テーマは「私が自分の殻から出るまで」。もともと自分について書くのは好きだったし、それをただ、読み流してもらえればと、軽い気持ちで始めた。 ところが、始めて1ヶ月程したある日、急に不安になった。「私の文章は、一体どんな風に読まれているのか?単なる独りよがりなのでは…。」と。そうなると、書くことは苦しい。何を書いても、違う気がした。私は昔いじめられっこで、声が小さくて何か言った時「聞こえませーん」と笑われることはしょっちゅうで、大学生の時は一部の男子学生に言動をいちいち真似されて笑われ、あわや大学中退というところまで追い詰められた。そんな経験は、こういう不安を抱えたとき絶対に現れる。私の原稿を読んで、冷たく笑う人の影まで見える気がして、怖かった。そこで最終的に、メルマガで問いかけてみた。「私の文を読んでいる、あなたについて教えてください」と。 本当は辞めるつもりだった。でも、すぐに二人の読者の方が返事をくれた。彼女たちは、私よりもっと大変な人生を生きている人だった。そんな人達に、「あなたの文章は私のお守りです」と言ってもらった。泣きそうになった。辞めなくてよかった。 相変わらず原稿は大変。だけど、たとえ読者が一人になっても、読んでくれる人がいる限りは続けようと思う。ふと気がつくと、つたないながらも『小説』というものを書き始めて今年で20年(自分でもびっくり!)、同人誌を始めて13年。その間、あんまり「読まれる」ことを意識したことはなかった。折しも新聞の全国欄に投書が実名で載って、これまた「発信者」としての責任を考えた。へなちょこなメルマガなのに地道に読者も増えて驚いたりするけど、もう少し頑張ろうと思う。
・<食のシリーズ17> 『外食選びのポイント』ネコ吉 仕事などで、どうしてもコンビニ弁当や外食が多くなるって人も多いのだと思う。しかし、それで体を壊してはどうしようもない。本当は外食よりも内食(家庭での食事。ちなみに弁当等を買って食べることは中食っていいます。)を多くして、主菜、副菜、副菜が栄養バランス良く(簡単に書きますが、バランス良くって難しいですね。)そろっているのが好ましいのですが、現代の生活環境では簡単には出来なくなってきましたね。 では、外食がどうしても多い人のために、食事を選ぶポイントを上げてみました。
①揚げ物はなるべく避けよう 外食の料理はほとんどが脂質が高く含まれています。揚げ物、肉が主菜のものはどうしても脂質の摂りすぎになりますよ。
②品数が多い幕の内や定食を選ぼう そば、うどん、ラーメン、パン、カレー等、糖質ばかりのものではなく、野菜、たんぱくが組み合わさっているものを選びましょう。
③適量を知って、残すクセをつけましょう 男性だとご飯は190~215g(280~320kcal)。女性だと160~190g(240~280kcal)。減量している場合は135~160g(200~240kcal)。何度かご飯を計って目で量を覚え、多ければもったいなくとも残します。
④野菜をしっかり摂ろう 野菜が全般的に不足しがちです。緑黄色野菜をプラスしましょう。
⑤塩分が多いので、漬け物は少量にするか食べない めん類の汁は必ず半分は残しましょう。食事の味をみて、そのまま食べれるようなら醤油やソースはかけないほう良いですね。
⑥カロリー表示を見よう 必ず、カロリーや塩分のチェックするクセをつけます。このごろのコンビニ弁当やファミリーレストランではカロリー表示されているものが多くなりました。
⑦朝、夕、休日の家庭の食事では不足している栄養を食べましょう。野菜、海藻、豆類ををしっかり休日には摂ります。
⑧飲み物はお茶か野菜ジュースを選ぶ ジュースは糖分が多いので、無糖の物を選びましょう。 食べることでなるべく健康になりたいですね。「食」って人を良くするって書くそうです。
Sapporo Kobushi Clinic