1999年07月
発行こぶし編集部
第132号
『オオツキ先生が
岩見沢に来ます!!』
三田村 幌
(~大月康義先生、
こぶし神経クリニック
(岩見沢)に
7月後半から着任します~)

■いいオハナシ
岩見沢の院長(私のこと)は最近、法人の理事長だとか、講演とか、診療以外のことでも忙しくて大分バテてますよね。
札幌の藤田先生も大変だけれど、若いから大丈夫。私は8年前の交通事故(ご存じの方もいますね)で、命拾いはしたものの10年分余計歳を食って60ゥン歳。
今年は講演などを出来るだけお断りしていたのですが、それでも少々老人力がつきすぎた。
そこに強力な助っ人が現れました。
これで皆さんの不満も少し解消できるかも。
札幌こぶしをふくむ法人全体でも。

■大月康義先生
大月康義先生が北見日赤病院をこの4月末に辞して、岩見沢のこぶし神経クリニックに来ていただけることになりました。
この間ちょっと一息ついて、カナダでPTSD(以前にチョット触れたことがありますが覚えてますか?)のセミナーなどに参加して、7月後半からクリニックに顔を出します。
大月先生は40代、背がやや高くスラリとして、イイオトコ・・・か、どうかは人それぞれの好み。まず、臨床医として頼りになるから来ていただいたのです。

■大月先生の世界
彼は精神科医、ことに比較文化精神医学という研究領域では全国区。最近は心的外傷後ストレス性障害(PTSD)等に関心を示されているように、彼の精神医学の世界は患者さんの所属する社会や、その心的体験に重点が置かれている。
彼は根っからの臨床屋であり、彼の研究も臨床現場から出発しています。
北見地区でもそうであったように、この地域でも皆さんの日々の生活での苦悩や症状などに、ジックリと相談にのってもらいましょう。

■大月先生の人となり
私も彼とのつきあいは、世代も違うのでそう長くはありません。
彼は一見ノホホンとして、マイペース風。
しかしつきあってみると意外に細かなところまで気にする神経質なところもある。
こんな風に書くと、取っつきづらそうに見えるかも知れないけれど、北見地域の中で書いた彼の論文を読み、病棟での彼の患者さんとの接し方を見て、これは岩見沢に相応しいと考えました。
まあ、噛めば噛むほど味が出そうなスルメみたいな先生です。

■大月先生とのつきあいかた
そうは言っても彼も北見に14年余、それも基幹病院の入院精神医療を軸とするところで。
道央圏、南空知、岩見沢は初めての地、まして外来だけの診療所、来られる患者さんも狭義の精神疾患でない人も多い。
多分大月先生もしばらくは戸惑うでしょう。
みなさんにしても然り。
大月先生には十分に時間をかけてこの診療所とそこに出入りする人たちを観ていただきながら、だんだんと大月カラーが出せるようにしていきたいと思います。
皆さんにしても是非、(私が以前から機会を見て一度書きたいと思っていた「患者さんの上手なお医者さん付き合い術」を大月先生をダシにして次回書こうと思います=これは札幌の読者にも参考になるので、それを参考にしながら)大月先生を上手に大切にご活用ください!?

■では、わたしは…
いや私の方は、まだまだ降りませんのでご安心ください(ガッカリ?)。
ただ私も歳には勝てず、一方将来の診療所の心の医療の継続性を考えての、今回は素晴らしい人事と思っています。
また札幌の方もお手伝いできる機会を作れるかも知れません。まだまだ老人力で頑張ります。
しかし大月先生のことを大分書きすぎたかな?彼に怒られてしまうかも・・ゴメンナサイ!

■心のけんこうコラム
今回のように紙面いっぱいのときには、これからこんな一言コラムはどうですか?

●NHKはじめマスコミで話題のSSRIのひとつが5月末から保険適用薬になった。
うつ病に、パニックに、強迫神経症に!はては「性格改善薬」などとまで。
前評判が良すぎてチョット。
でも薬理学的にも魅力的な薬。
でもでも、やっぱり合う人、全く合わない人がいる。
先生と相談しながら慎重に!

●ベストセラー「学校崩壊」の著者、プロ教師河上亮一氏がその著に「10年前と子どもたちが変わってしまった」と何度も嘆いている。
先日「母と女教師の会」の講演があったが、準備不足もあったけれどイマイチ「のり」が悪かった。
「10年前とは、子どもだけでなくオカアサンもオンナ先生も変わったな」という印象もあって。
この会の硬派な性格は大事にしておいてほしい。

●今年9月12日に第33回北海道精神障害者家族大会が岩見沢のホテル・サンプラザで開かれる。
30年近く前、北見の大会に行ったとき、この会は家族だけの閉鎖的な印象があったが、今は大きく発展し、社会にも発言する開かれた会になっている。
直接関係ある人もない人も大いに参加しよう。
心の病気は他人事ではないのだから。

●来年4月から老人のための「介護保険制度」が実施。
各自治体も準備で大わらわ。
医療機関も無関係ではいられないので情報収集。
しかし国も厚生省もまだ細かいところまで詰めていない。
各地の説明会には、みんな聴きにいこう。
来年からは40歳になると「介護保険料」を毎月徴収される。(M)

・~~~読者の広場~~~
『我が家のチーズ』S・F
三田村先生が、犬好きなこともありまして、今回は我が家のチーズ(愛犬名)の話題を述べてみます。
現在、9歳の白い毛をした日本犬です。
舌の模様からアイヌ犬とも思われますが、見た目は紀州犬に似ています。
室内で飼っています。
車に乗るのが好きで、仕事以外では9割方、車に乗せています。利口な犬で簡単な言葉は大体理解できます。
さて、このチーズですが、1年に1~2回、人の手を噛むことがあります。
被害者は私であることが多く、噛まれた時は手が大きく腫れてしまいます。
この話題を友人に話しますと、「それは叩いてでもしつけないと駄目ですよ。犬が自分が中心と思っているのですよ。」とのこと。
2~3人に同じことを言われました。
私の昔の「ドックトレーニング」の本を見てみましても同じことが書いてありました。
しかし、
それでは納得できず、最近の本を買ってみました。
反対の書き方です。「犬は叩いてもなかなか習性が直りません。褒めて直す方法が欧米では一般的な方法です。」とのこと。
我が家のチーズは恐怖心から噛むことは知っていました。大型犬が攻撃しようとして噛むのとは違うのです。
犬は人間ではないのですから、その程度の習性は仕方のないことと思います。
私は噛まれても腹が立ちません。
我が家のチーズは限りなく人間に近い生活をしています。
家の中で行動を強いることはありません。
それは、最低限のルールをチーズが体得していることもあります。
「人間に従うことで犬も喜びを持つことができるのです。」との言葉が良く言われますが、犬の特性を理解し、同等に犬と共存していくことが必要ではないでしょうか。

・『よさこい』真理奈
今年もよさこいソーラン祭が終わりました。
私は運悪くひどい風邪にやられてしまい、パレードに出られる状態じゃなく、大通パレードの夜は死ぬ思いで出ました。
そして、次の日はとうとう起き上がれなくなってしまったのです。
それでも、最後の新札幌ステージだけはどうしても出たく、タクシーでかけつけました。
最後…力一杯踊った、というよりはフラフラの状態で踊り抜きました。
ところが、
そこでチーム全体に小さな賞がもらえたんです。
みんな抱き合って泣きました。
たとえトロフィーはなくても、私達にとっては大賞より素晴らしい賞でした。
これからが夏本番。
私にとってよさこいの終わりが夏のスタートです。

・《食のシリーズ5》
『不眠対策3』ネコ吉
3ヶ月半、スペイン語圏内で過ごして日本に帰国し、直後に喫茶店でコーヒーを注文しようとして、「カフェ下さい。」などと言ったら店員に不思議な顔をされてしまいました。その喫茶店は「Cafe」の文字が乱れ飛んでいるにもかかわらず。
日本ではコーヒーはコーヒーなのです。(私はなぜ?って気分でしたが。)
私は無類のコーヒー好きで、朝はコーヒー1杯から必ず始まります。
ある喫茶店には月代わりで色々な国のコーヒーが出て来て、毎月「今回はどこの国だろう」とわくわくできます。
ちょっと1杯でその国に小旅行できるみたいです。
このごろは健康雑誌に効能(リラックスやダイエット等、結構多い。)が取り上げられ、ちょっとしたブームになりました。
「コーヒーは体に良いんですよね?」なんて聞いて来る人もいました。
でも、どちらかと言えば健康には悪い飲み物で不眠症の人にはあまりお勧めはできないのです。
カフェインが多すぎる飲み物だからが理由です。 カフェインは興奮作用があって、人によってイライラ、そわそわ、頭痛、動悸の原因になります。
覚醒作用があり、睡眠の導入を遅らせ、深い睡眠を少なくさせ、夜間の覚醒回数を増やします。
ですから就寝前、夕食後の飲み物はコーヒーであってほしくないのです。
そしてコーヒーだけがカフェインの入っている飲み物ではなく、紅茶、緑茶、コーラ、疲労を回復させるとして売られている栄養ドリンク剤にも含まれているので注意して表示を見てほしいと思います。
「コーヒーを飲んでしまった。」と言う心理面も働いて眠れなくなってしまったりします。
もし、不眠傾向にある人で夕食後、飲むのが習慣になっている人は、やはりコーヒーはやめて牛乳やハーブティに変えるべきでしょう。朝の1杯だけ、とは言いませんが、夕暮れごろが最後の1杯にしたいものです。

■お知らせ

●ご注意お願い
最近、電話帳を見て、あるいは番号案内で調べて藤田先生と同姓同名の「藤田毅」様に電話をかけられる方がいらっしゃるようですが、藤田先生の電話番号は電話帳には載せておりませんし、NTTの番号案内もされておりませんのでお間違いの無いようにお願いいたします。
藤田先生への連絡は留守番電話、又は診療時間内のみ受付けておりますのでご了承下さい。

●7月8月の診療時間変更
7/2金:都合により午後6時で診療受付を終了します。
7/14水:保健所美唄支所の精神保健相談のために午後1時から3時半まで院長不在します。
7/23金:都合によりこの日は臨時休診日とします。
8/7土~8/15日:「開院記念・お盆まとめて夏休み」で休診です。通院や服薬の中断にはご注意!