2000年01月号
発行こぶし編 集部
第138号
『謹賀2000年、20世紀の最後を健康にしめましょう
~時代に沿ったサービスを、世代交代と新たな装いで~』
医療法人社団前理事長
三田村 幌

・あけましておめでとうございます。

Y2K問題もほぼ無事でした。
皆さんのお正月は?私の年末年始はいつものことながら仕事の後始末と、1年分の書斎の大掃除で・・・・まだ終わりません。
でもゴルと久々に雪山を歩いてやっと正月と新年を実感しました。
そこでキツネにも逢いました。
しかし数年ぶり、昔はごく普通の光景だったのに。
そう、山の形も変わってしまい歳月が流れ、時代も変わり。
岩見沢のこぶしクリニックを開設してまもなく12年、札幌こぶしを開いて5年。
さらに今年は医療制度の抜本改革と介護保険制度の導入。

・世代交代=札幌は藤田院長、岩見沢は大月院長、法人の理事長に藤田先生
そこで私たちも世代交代を図りリニューアル。
岩見沢もいよいよ本格的に大月院長を中心に診療が始まります。
法人全体の運営も藤田先生を中心に展開します。
これらが軌道に乗るまで、私は岩見沢と札幌の診療を週2日づつお手伝いします。

・診療体制の変更=岩見沢は診療時間変更に注意!札幌には新患診察日
そこで診療時間に変化が出ますが、特に岩見沢は調剤薬局にも配慮して大幅変更ですのでお間違いなく。
私はとりあえず月曜水曜に岩見沢で診療しますが、水曜日は大月院長の研修の仕事があるので私一人です。
火曜金曜は札幌に行きますが、内一日は藤田院長が新患診察日として混みあう大都市型診療に対応するでしょう。
皆さんのご協力をお願いします。
留守電なども上手に間違いのないように使用してください。

・札幌はさらに新たな展開を、岩見沢はさらに地域と共に
何せ札幌は混んでいます。
大都市ゆえに地域的繋がりは希薄で、そのニーズに応えるには大変です。
既に事務・看護・臨床心理のスタッフは充実していますが、藤田院長も新たな工夫を模索しています。
診療する医師の増員ももちろんですが、デイケアなども治療支援には有効です。
しかし小さな診療所ではこれらがニーズに応えうる力になるには「設備」ではなく「人物」でしょう。
従ってこれには時間が必要です。
岩見沢では大月先生は木曜日の午後などを往診などに当てようとしています。
大月先生は既に岩家連共同作業所などに顔を出したりしていますが、これから外に出ることも多くなるでしょう。
まだ「地域社会」の残るこの地域に馴染んでいくと、横の繋がりの中で仕事はだんだんと忙しくなるでしょう。
こんなわけですから、今年はさらに途中で大きな変化があるかもしれませんね。

・医療状況も変わります=介護支援事業も私たちの手で
国政レベルでは医療制度改革が大きく言われてはいますが、選挙のある今年、どうなるやら。
しかし今までの流れを考えると治療を受ける側にとっては楽観できないでしょう。
ただはっきりしているのはこの4月から介護保険制度が実施されること。
この介護保険制度もまだまだ問題はありますが、保険料負担という自らの血を流すのですから、制度をどう有効に活用するかが課題です。
また何でも医療の枠内で無理をしていた今までよりは進歩した面もあります。
既に市町村から調査員が訪問した家庭も多いでしょうが、今後どのようなケア・サービスを受けるか、そのケアプランをそれぞれの業者ペースで判断されることに不安を感じます。
そこで私たちの法人が「居宅介護支援指定事業所」になる準備をしています。
今までも実質的に行ってきたことですが、私たちが患者さんやその家族の立場に立って様々な社会資源をどう活用するのが良いか判断をしていく、サービス業者間の調整を含めて今後重要な仕事になるでしょう。

・従来の幅広いサービスも=インターネット・ホームページや「アッカムイの森」
診療や新たなシステムの導入、介護保険などはこれからの課題ですが、従来から診療所通院以外の方々にも活用いただいているインターネット・ホームページ「こぶし(辛夷)こころのクリニック」も充実してきました。
これからも藤田先生を軸により幅広く読まれ相談できる場に展開していくでしょう。
またかつてのBBS「アッカムイの森」も今やインターネットのホームページを通じて参加できるようになり、悩める若者・社会人、引き篭る青少年には新たな社会参加と成長の場が提供されています。
大月先生を中心に今後さらに発展していきます。
最近も楽しいオフライン・ミーティングが持たれました。

・21世紀に向かって=私もみなさんとともに
20世紀最後の今年は、他にも精神保健福祉法の一部改正がこの春から施行されます。
国際的にも沖縄サミット、シドニー・オリンピック・・・・。
世界は複雑に、しかし活発に動いています。
今思いつくまま書いていますが、私たち周辺も新たな体制のもとでこの記載以上の変化と発展があると思います。
注意深く「こぶしだより」を見ていてください。
個人的には、私は診療所を始めてちょうど3年目の夏に危うく命を落とす交通事故に遭いました。
それからは「拾い物の命」と思いつつ、今日まで頑張ってきましたが、毎冬首から腕が痛み、疲れやすさも否めず、通常より10歳余計に年をとったという実感があります。
でもおかげでこうして皆さんにも助けられ、仲間も増えて、やっと先頭から降りる目処がつきました。
これからは他人に精神的健康を口にするだけでなく、自らも見本になるような生活を目指していきたいと思います。
今世紀中には何とか・・・・。

・~~~読者の広場~~~
《食のシリーズ9》
『中途半端なカレー』ネコ吉
「おせちもいいけど、カレーもね!」という宣伝が毎年同じ時期に流れてくる。
ああそうか、なんて宣伝につられて、カレーを食べちゃったりするんだけど、カレールウのみを調味料として作ったカレーにはちょっと不満で、隠し味、といって色々入れちゃって・・・結構失敗もする。
カレーを美味しく作ろうとすると難しい。
カレールウから作ろうとしたことも何度もあるのだけれども、スライスした玉葱を1時間以上炒めようとして、大体途中で挫折して、中途半端なルウになって人様には食べて頂けない物になってしまったりして・・・。
本によっては3時間炒めるなんて書いてあるんですもの。
読んでいるだけで挫折。
カレー粉も作りたいのですが、カレー粉はいろいろなスパイスの混ざった物。
最低ライン、黄色の色を出すターメリックから始まって、唐辛子、胡椒、コリアンダー、クミン、ナツメグ、クローブ(丁字)、シナモン、カルダモン、ベイリーフ(月桂樹の葉)、ショウガ、ニンニクは必要かな・・・なんて思って、まだ、要するに集めきれないでいるんです。
でも、スパイスを潰すのにコーヒーミルがいいと本に書いてあったから、コーヒーミルはあるんです。
まだ使用されていませんが。
カレーは明治時代から入ってきて、普及され始めたのは大正時代からということ。
軍隊で食べられていた影響が強いようです。
野菜と肉が一緒にとれて、ご飯が美味しく食られるのが受けたんでしょうね。
そして、カレー粉、カレールウ、レトルトカレー、レンジ食品が作られました。
カレー味の食品も結構ありますよね。
札幌にはカレー屋さんも多くあります。
(私はどろっとしたソース状のカレーよりスープ状のカレーが置いてある所に良く行きます)店それぞれ個性があって、行った数だけ楽しめます。

スパイスは漢方薬でもあります。
薬まで美味しく調理しちゃうなんて、すごいなあって感心してしまいます。
最後にちょっと注意点。
カレーライスは脂質、塩分が多く、お店で食べるとご飯の量も多いので、それなりに気をつけなければなりません。
家で食べるときはサラダを添える事をお勧めします。
いろんな国にいろんなカレーがあって、奥が深くて楽しいんですよ。
カレーって。
失敗もいっぱいありますけど。(笑)

・お知らせ
①岩見沢こぶしの留守番電話番号変更について
先月お伝えした通り、岩見沢こぶしの留守番電話の各先生別々の番号は下記の通りです。
・大月院長に伝言したい方----------0126-25-5568
・三田村先生に伝言したい方----------0126-25-7468
尚、必ず『名前、電話番号、用件』は必ず入れて下さい。
入っていない場合は折返しの電話が出来ません。
緊急以外の留守電は午後11時迄にお願いします。

②今年より岩見沢こぶしの診療時間変更、三田村先生の診療日変更があります。

・岩見沢こぶしの診療時間変更
西暦2000年1月より岩見沢こぶしの診療時間が表紙の様に変更しています。
お間違いの無いようお願い致します。
(土、日曜日、祝日は従来通り休診です。)

・三田村先生の診療日
西暦2000年1月より三田村先生の診療日が下記の様に変更します。
①こぶし神経クリニック(岩見沢)----------月・水
②札幌こぶしクリニック(新札幌)----------火・金
③傘を始めとした忘れ物がたまってきました。
傘を始めとした忘れ物がたまってきました。
それら全てを平成12年2月末日までの3ヶ月間、待合室内においておきます。
ご自分のものであると確認できたものはお持ち帰りください。
平成12年3月の時点で残っているものに関しては、真に勝手ながら当院で処分させていただきます。
ご了承の程よろしくお願いいたします。 【札幌こぶしクリニック】